「え」 縁起だるまの 少林山 (えんぎだるまの しょうりんざん)
江戸時代、上州は高鼻村(現在の群馬県高崎市)のとある川べりに不思議な香りのする古木が流れ着いた。村人がこの木を村の観音堂に奉納していたところ、1人の行者がやってきてそれで立派な達磨像を作った。
その達磨像の話はたちまち広まり、達磨開宗の地「少林寺」の名前から、この地を少林山と呼ぶようになったとの事。
後に達磨寺が建てられ、村人が達磨像をモデルに張子のだるまを作り縁日で売り出したところ縁起物として大人気に。
今でも「高崎だるま」と言う名前で合格祈願や選挙等で多く使われ、だるまの代表的存在に。
現在の少林山達磨寺には2代目(初代は火事で消失してしまったとの事)の達磨像と、一般からのお役目を終えただるまが多数納められていて、まさに達磨寺といった感じ。
市内の観光地や駅の売店では、干支だるまとかカラフルなカラーだるまなんてのが売ってたり、少林山だけでなく高崎ではいろんな所でだるまを見かける。