えむ猫とひとりごとの延長

群馬のご当地かるた「上毛かるた」の紹介。

上毛かるた

「む」 昔を語る 多胡の古碑(むかしをかたる たごのこひ)

今年2015年は羊年。 羊と言えば、群馬県<伊香保グリーン牧場>のシープドッグショー。 幼稚園の親子遠足等で何度か見に行く機会があったが、いつ見ても面白かった。 羊飼いの吹く笛の小さな音を聞き分け、支持どおりに羊を追う牧羊犬。 犬に追われて斜面を…

「け」 県都前橋 生糸の市(けんとまえばし いとのまち)

ご当地ナンバーに群馬県の「前橋」が加わったとの事で、前橋の札を紹介。前橋市は群馬県の県庁所在地。 同じ群馬県の高崎市とは昔県庁の場所を争った事で、未だにライバル関係らしい。 行政・文化の中心は前橋、商業・交通の中心は高崎と、いい感じに分かれて…

「し」 しのぶ毛の国二子塚(しのぶけのくに ふたごづか)

「毛の国」とは、古墳時代の群馬と栃木両県の事。 「二子塚」とは前方後円墳の通称。群馬は古墳が多く、車で走っていると『○○古墳群』という看板をよく見る。ちょっと大きな古墳だったりすると、博物館があったり整備されて公園になっていたり、田んぼの真ん…

「ふ」 分福茶釜の茂林寺 (ぶんぶくちゃがまの もりんじ)

茂林寺は、前回の上毛かるた『は』の札の花山公園と同じ群馬県館林市にあるお寺。 「は」札ではキツネだったが、今回はタヌキの恩返し。茂林寺には、昔このお寺にお坊さんに化けたタヌキがやって来て、いくら汲んでもお湯が無くならない不思議な茶釜で人々の…

「は」 花山公園 つつじの名所 (はなやまこうえん つつじのめいしょ)

「花山公園」とは、群馬県の南東部、館林市にある県立つつじが丘公園の別称。 昔、館林藩の藩主がいじめられていた子ぎつねを助けたところ、親ぎつねが現れて、尾で城を築くのにふさわしい場所を示した。そうして築かれた城には堀に沿ってたくさんのツツジが…

「ろ」老農 船津傳次平(ろうのう ふなつでんじべい)

群馬の偉人シリーズ第6弾。 「老農」とは、実体験や研究をもとに高い農業技術を身につけ、農家の人々に様々な農法指導をした人の事。船津傅次平は明治時代に群馬県富士見村に生まれ、地主の父親の教えのもと養蚕農業の他に寺子屋等を開いて地域農民の教育に…

「わ」 和算の大家 関孝和(わさんのたいか せきこうわ)

群馬の偉人シリーズ第5弾。関孝和は、江戸幕府に仕えながら和算の発展に貢献、円周率や球の体積の求め方を考え出した人物で、 あのニュートンと並ぶ世界的な数学者との事。 和算とは日本独自の数学で、九九などは万葉集の時代からあったらしい。 ううむ、ス…

「り」 理想の電化に電源群馬(りそうのでんかに でんげんぐんま)

前回の<と>札(利根川)繋がりの札。群馬県には利根川を筆頭に多くの河川があり、それを利用した水力発電所の数は70か所以上。 県内、関東地方はもちろん京浜地方にもつくった電気を供給しているとの事。水力発電は水→雨が原料。発電し終えた水は川から海…

「と」 利根は坂東一の川 (とねは ばんどういちのかわ)

群馬を流れる一級河川利根川(とねがわ)。 利根川は、長さは新潟県の信濃川に次いで二番目だが流域面積は日本一広い。 群馬から埼玉、千葉、茨城を通って太平洋に流れ出る。利根川の別名は「坂東太郎」。坂東は関東の古い名前で、関東の一番という意味らしい…

「ち」 力あわせる 二百万(ちからあわせる にひゃくまん)

群馬県“あるある”ネタ。 「『ち』の札の後半をどう読むかで世代がわかる。」200万は現在の群馬県の人口で、はじめて上毛かるたがつくられた昭和22年には160万。昭和48年には170万に変更。その後も 昭和52年→180万 昭和60年→190万 とちょこちょこ変更し、平成…

「み」 水上谷川 スキーと登山 (みなかみたにがわ すきーととざん)

この冬、2度程スキーに行った。来月もう一度行く予定。で、スキー関係の上毛かるた。群馬県の最北端みなかみ町は自然豊かな町。町を流れる利根川の上流では釣りやラフティング等アウトドアレジャーが盛ん。 新潟との県境にある谷川岳は登山やスキーで有名。…

「え」 縁起だるまの 少林山 (えんぎだるまの しょうりんざん)

江戸時代、上州は高鼻村(現在の群馬県高崎市)のとある川べりに不思議な香りのする古木が流れ着いた。村人がこの木を村の観音堂に奉納していたところ、1人の行者がやってきてそれで立派な達磨像を作った。 その達磨像の話はたちまち広まり、達磨開宗の地「…

「ね」 ねぎとこんにゃく下仁田名産 (ねぎとこんにゃく しもにためいさん)

群馬県南西部に位置する下仁田町は、上毛三山のひとつ妙義山の麓にあり町の8割が山。そんな傾斜の多い地形を利用して作られたのが“ねぎとこんにゃく”ここで言うねぎは下仁田ねぎという名前のもので、スーパー等で売っている普通のねぎよりかなりずんぐりして…

 「た」 滝は吹割 片品渓谷(たきはふきわれ かたしなけいこく)

今週のお題「紅葉」で上毛かるた。群馬県は山が多い分紅葉スポットもたくさんある。 有名な所では上毛三山だが、もう三山の札「す(赤城山)」「も(妙義山)」「の(榛名山)」は出てしまったので、今回は別の札を紹介。群馬県の北部にある片品渓谷は、尾瀬…

「て」 天下の義人 茂左衛門(てんかのぎじん もざえもん)

群馬の偉人シリーズ第4弾。 同じ江戸時代でも第3弾の塩原太助さんより少し昔の話。江戸時代、現在の群馬県沼田市は真田氏によって統治されていたのだが、伊賀守(いがのもり)という領主が自身の贅沢の為に農民から重い年貢を取り立てていた。このことを江戸…

「ぬ」 沼田城下の塩原太助(ぬまたじょうかの しおばらたすけ)

群馬の偉人シリーズ第3弾。塩原太助は江戸時代の中頃、上州利根郡(現在の郡馬県みなかみ市)沼田城下*1に生まれ、18歳で江戸へ出て炭屋で奉公し後に独立。炭団〔たどん:木炭の粉につなぎ(海藻)を混ぜて固めたもの〕を発明し大成功、大金持ちになった人。…

「こ」心の燈台 内村鑑三 (こころのとうだい うちむらかんぞう)

群馬の偉人シリーズ。 「へ」の新島襄さんと同じく明治時代にキリスト教の伝道師として活躍した人。 5千円札でおなじみの新渡戸稲造さんとは北海道大学での同期生。 高潔で強固な意志の持ち主であったが故に、非戦論や不敬事件など当時の日本では社会的な反…

 「な」 中仙道しのぶ 安中杉並木(なかせんどう しのぶ あんなかすぎなみき)

前回の「へ」の札で紹介した新島襄さんが安中藩士の家の生まれなので、その安中の札を紹介。江戸と京都を結ぶ中仙道。 群馬では高崎や安中(あんなか)等の宿場を通り、碓氷(うすい)峠を越えて長野に入る。 安中宿は現在安中市となり、当時街道沿いの植えら…

「へ」 平和の使徒 新島襄 (へいわのつかい にいじまじょう)

↑↑ 同志社大のマスコットキャラ(?)『八重さん』↑↑ 「八重の桜」新島八重 of 同志社校友会 | Doshisha Alumni Association 群馬の偉人シリーズ第1弾。 2013年NHK大河ドラマ『八重の桜』の主人公、八重さんの夫。明治時代に日本にキリスト教教育を広めよう…

「に」日本で最初の 富岡製糸(にほんでさいしょの とみおかせいし)

富士山と一緒に三保の松原(静岡県)も世界遺産に登録されるとか。三保の松原は、中学の修学旅行で一度行ったことがあり、富士山とのコンビよりも天女の羽衣伝説の方に関心が向いていた記憶がある。 今では、「三保の松原」→「羽衣伝説」→「火の鳥〜羽衣編〜…

「あ」 浅間のいたずら 鬼の押出し(あさまのいたずら おにのおしだし)

郡馬県と長野県の間にある浅間山は活火山。数年前にちょっとした噴火があった時は直線距離で50キロ程離れた高崎市からも白い煙が上っているのが見えた。「鬼の押出し」とは、300年くらい前の大噴火のときに溶岩が山の裾野に流れ出て、そのまま固まって出…

「よ」世のちり洗う 四万温泉(よのちりあらう しまおんせん)

↑↑本物の旅館はここまでケバケバではない(^_^;) 同じ群馬県内の有名温泉、草津・伊香保と比べると、ずっと落ち着いた雰囲気の四万温泉。 温泉街のはずれには、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる湯場のモデルになった古い旅館があり、あの赤い橋もあ…

「く」 草津よいとこ 薬の温泉(くさづよいとこ くすりのいでゆ)

草津節*1でおなじみ群馬の代表温泉。 タイトルの「くさづ」は間違いではなくて群馬の方言。日本一の湯量。どばどばと湯畑を流れるお湯は強酸性で、源泉に一円玉を入れると1週間で溶けてなくなってしまうらしい。すり傷きり傷によく効くので昔は多くの戦国武…

「い」伊香保温泉 日本の名湯(いかほおんせん にほんのめいとう)

「上毛かるた」10札目。TVドラマ等にもよく登場する群馬の有名温泉。関越自動車道のICから車で20分と交通の便もよい。温泉街の近くには、日本三大うどん「水沢うどん」のお店が多くあり、ツルツルとした細めのうどんとまいたけ天ぷらが美味しい。名物の石…

「も」紅葉に映える 妙義山(もみじにはえる みょうぎさん)

上毛三山シリーズ第3弾。 妙義山は見た目すごいインパクトがある山。 遠くから見ると、山の形がのこぎりの歯の様にギザギザで、山と言うより大きな岩の集合体という感じ。 紅葉、桜と見所も多い上にブームもあって登山客が多いが、事故、遭難も多いらしい。…

「の」登る榛名の キャンプ村(のぼるはるなの きゃんぷむら)

上毛三山シリーズ第2弾。榛名山山頂の風景↓↓↓山の中腹にある伊香保(いかほ)温泉が有名な榛名山(はるなさん)。 山頂には榛名富士と呼ばれる内輪山があり、その傍には榛名湖。そしてその周りには貸しボート屋やお土産屋、テニスコートやキャンプ場と、観光…

「す」裾野は長し 赤城山(すそのはながし あかぎやま)

上毛かるたでは「あかぎさん」ではなく「あかぎやま」。 上毛三山のひとつ赤城山。群馬県内の多くの学校では、運動会で「紅白」ではなく「赤城・榛名(はるな)・妙義(みょうぎ)」の山の名前でチーム分けをする。かるたの通り裾野(稜線)はとにかく長い。…

「つ」 鶴舞う形の群馬県 (つるまうかたちの ぐんまけん)

「上毛かるた」にはいろいろなルールがあって、麻雀のような「役」が付く札があったりする。例えば「す」「も」「の」は、群馬三山(赤城山・妙義山・榛名山)の札で、この3枚の札をすべて取れば1枚1点のところ3枚で10点という役になる。とは言っても大会と…

「る」ループで名高い 清水トンネル(るーぷでなだかい しみずとんねる)

「鈍行列車に乗って駅弁が食べたい。」というチビ兄の希望により、いつもはどこでも車で移動の我が家が珍しく鈍行列車の旅。 ボックス席に4人で座り、駅弁を食べたり、窓の外を眺めたり、上越線の越後湯沢駅(新潟)までののんびり日帰り旅。↓↓ 電車の中での…

「せ」仙境尾瀬沼 花の原(せんきょうおぜぬま はなのはら)

「夏の思い出」と言えば唱歌『夏の思い出』。 日本の歌百選にも選ばれている美しい歌。その歌の歌詞にある「はるかな尾瀬」がここ群馬にある。郡馬、福島、新潟の3県にまたがる本州最大の湿原地帯を「尾瀬」といい、尾瀬沼はその中の尾瀬ヶ原と呼ばれる湿原…