えむ猫とひとりごとの延長

群馬のご当地かるた「上毛かるた」の紹介。

「ふ」 分福茶釜の茂林寺 (ぶんぶくちゃがまの もりんじ)

茂林寺は、前回の上毛かるた『は』の札の花山公園と同じ群馬県館林市にあるお寺。
「は」札ではキツネだったが、今回はタヌキの恩返し。

茂林寺には、昔このお寺にお坊さんに化けたタヌキがやって来て、いくら汲んでもお湯が無くならない不思議な茶釜で人々の喉を潤したという伝説がある。
その茶釜が「湯(福)を分ける茶釜→分福茶釜」として今もお寺に保存してあって、おとぎ話の「ぶんぶく茶釜」のルーツになったとの事。

おとぎ話の「ぶんぶく茶釜」は茂林寺の伝説とはかなり違っていて、罠にかかったところを貧しい男に助けられたタヌキが、お礼に茶釜に化け、恩返しをするという感じ。
ツルの恩返しにも似ているが、こちらのラストはタヌキは男と一緒に楽しく暮らし、めでたしめでたしとなる。

茂林寺の参道には現在も大きなタヌキ(像)がたくさん並んでいて、季節によって衣替えをしていたりと参拝&観光客を飽きさせず、タヌキの恩返しはまだまだ終わらない。